「 たむら支援学校 校内研修 小学部低学年グループ授業研究 」

 小学部は『「伝えたい」気持ちを育て、伝える手段や相手を広げる授業づくり』をテーマに、研修を行っています。「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力を育むための「しかけ」を盛り込んでいくことで児童の「伝えたい」という気持ちを高めるとともに、様々な伝え方を経験することで伝わる喜びや楽しさを体験できる、という構想のもと、授業を設定しました。

 

【教科等名】 体育

【単元名】  機械・器具を使っての遊び(マット・跳び箱運動遊び)

【単元目標】 ※クラスシート参照

クラスシートプラン(小学部低学年).pdf

【各教科の「見方・考え方」を働かせるための「しかけ」の例】(本時)

しかけ① 動きのイメージをつかみやすくするために、動物の動きや身近な分かりやすい動きに例えて、絵カードで提示する。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかけ② 動きに応じたオノマトペを用いて言葉の支援をする。

 

 

 

 

 

 

【本時の目標とそれに対する評価】

<目標>教師と一緒に、跳び箱のまたぎ乗りができる。[知識・技能]

<評価>・正しい位置に手をつき、教師の言葉掛けでできていた。

 

 

 

 

 

 

<目標>マットや跳び箱を使った運動を通して、楽しいことを笑顔や教師とタッチで表現することができる。[思考力・表現力・判断力等]

<評価>・笑顔が見られた。満足感や自信が読み取れた。教師とのタッチができていた。

 

<目標>自分の気持ちを絵カードで表現することができる。[思考力・表現力・判断力等]

<評価>・「楽しかった」カードを選択していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

<目標>「笛の合図でスタートする」や「座って待つ」の約束を守り、楽しく運動をしようとしている。[主体的に学習に取り組む態度]

<評価>・合図を聞いてスタートしていた。

    ・順番まで一人で待つ姿が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

【今後の課題】

◎目標を1段階から2段階へ上げることを検討していく。動きの種類に関しては不十分なところもあるので、体を支える動きやいろいろな転がり方、登り降り等に取り組む。

 

【自立の視点について】

 ≪コミュニケーション≫

・絵カードと経験(動き)の一致を図る。

・絵カード、指さし、発声、文字等様々な手段を用いて気持ちを伝える、伝わる経験を増やしていく。

 

【指導助言】

〇活動の流れ、視覚的支援、TTの連携、場の設定が工夫されよくできていた。準備運動で動画を見せるのが効果的だったので、振り返り場面でも録画した自分の動きを見せるなど、さらにICTを活用できると良い。

〇体育として、身体を十分に動かしてほしい。またぎ乗りは開脚跳びの前段階であるように、一つ一つの動きが今後どのように発展するかも念頭において取り組んでほしい。