「 たむら支援学校 校内研修 中学部Aグループ授業研究 」

 中学部は『自分の考えや思いをもち、伝えあいながら考えを広げ、活用することができる授業づくり』をテーマに、研修を行っています。相手とのやり取りの中で、自ら考え、気付いたことなどを表現する経験を積むことで、伝える方法の理解や伝え方の技能の獲得、向上、定着につながるのではないか、という仮説のもと、授業を設定しました。

 

【教科等名】 生活単元学習(理科、国語)

【単元名】  磁石の性質

【単元目標】 ※クラスシート参照

01 クラスシートプラン(合わせた指導).pdf

【各教科の「見方・考え方」を働かせるための「しかけ」の例】(本時)

しかけ① 選択肢を提示し、自分の考えを相手に伝えやすくする。

 

 

 

 

 

 

しかけ② 磁石等を操作する時間を十分に確保するとともに、身近な素材を使って予想を立てやすくする。

 

 

 

 

 

 

しかけ③ 友だちの考えを教師が復唱して伝え、考えを共有したり、様々な意見があることに気付いたりできるようにする。

 

 

 

 

 

 

しかけ④ 学びを可視化して提示する。予想が正解にならなくても、「予想と違ったけど、分かった。」という感覚を身に付けることができるようにする。

 

 

 

 

 

 

【本時の目標とそれに対する評価】※本時は理科の目標を設定

 <目標>磁石は離れていても物を動かすかを調べて記録し、磁石の力は物を挟んでも働くことが分かる。[知識及び技能]

生徒の学びの姿:実験結果を記録に取っていた。

 

  <目標>実験を通して気付いたことを発表したり、友だちの意見を聞いて考えたりすることができる。[思考力・判断力。表現力等]

 生徒の学びの姿:実験の意図を理解し、シールを貼ることで自分の意見を伝えていた。友だちの意見を聞いて参考にしたかどうかは見取れなかった。

 

 <目標>自分なりの根拠をもって予想を立て、進んでいろいろなものに磁石をつけて調べようとする。[主体的に学習に取り組む態度]

 生徒の学びの姿:進んで行動することは難しい様子だったが、いろいろなものに磁石をつけて調べようとしていた。何を根拠に予想していたかは、判断が難しい。

 

【今後の課題等】

◎磁石についての学習の積み重ねが必要ではないか。生徒の疑問を受けて、発展させた実験に取り組んでも良い。

◎全体で確認する前に、予想や結果について友だちとペアで確認することで、自分の考えを広げたり深めたりすることができるのではないか。

 

【自立の視点】

 ≪対人関係の形成≫

・自ら発言者に注意を向けることが難しい場合は、個別に言葉掛けを行い、注意を向けるようにしてから話すようにする。

 ≪コミュニケーション≫

・選択肢を提示しつつ、教師とのやり取りを通して、自分の考えを表現できるようにする。

 

校内研修を通して、より質の高い授業実践を目指していきます。