3月17日(金)、春山校舎体育館におきまして、小・中学部の卒業証書授与式が行われました。会場は手作りの装飾と生花で飾られ、温かく和やかな雰囲気の中で挙行されました。
今年度は小学部4名、中学部7名の卒業生が、春山校舎を巣立ちます。
卒業生は皆、入場から堂々と立ち振る舞い、立派に卒業証書を受け取ることができました。その落ち着いた様子に、小学部6年間、中学部3年間の成長をうかがうことができました。
式の中では、校長やPTA会長様よりお祝いの言葉がありました。参列の皆様からの力強い励ましの言葉を受け、卒業生一同、勇気づけられたと思います。また、各学部の代表が、今まで一生懸命に練習したお別れの言葉を述べ、卒業に際しての自分の思いを発表することができました。
素晴らしい門出の式を終え、気持ちを新たにして次のステージに向かいます。
<2月3日(金)節分メニュー>
献立:ごはん、牛乳、いわしの生姜煮、かぼちゃの和風炒め 呉汁、節分ボーロ
節分は立春の前夜で冬から春への季節の変わり目の行事です。もとは立春や立夏、立秋などの前日も節分と言われていました。「鬼は外」のかけ声とともに、豆をまくのは、豆にある「霊力」をもって、災いをはらう意味があります。またこの日はひいらぎの枝にいわしの頭を指して門や軒下に立って、邪気をはらうという習慣もあります。今回の給食は、節分にちなみいわしの生姜煮と、豆は噛む力が弱いお子さんも食べることができるようにボーロで提供しました。みなさんのところにも福がたくさんきますように。
<2月17日(金)食育の日 世界の料理 韓国料理>
献立:ビビンバ、牛乳、キムチチゲスープ、にんじんプリン
韓国では、「食べ物は薬」という言葉があります。毎日の食事が体には重要で、食べるものはすべて薬になるという考え方です。これを「薬食同源」または「医食同源」と言います。韓国料理は、日本と同じく主食はごはんです。食卓には、ごはん、汁物、キムチ、焼き魚や肉が並びます。野菜を多く使った料理が多く、ごま油やコチュジャン(とうがらしみそ)が使われます。韓国料理の特徴として下味をつけた食材を混ぜ合わせて食べる料理が多くあります。ビビンバやチャプチェ、ナムルなどがそうです。
節分メニュー 世界の料理 韓国料理
日 時:2月7日(火)
テーマ:「生徒指導について考える~高等学校及び支援学校の専門性を活かして~」
参加者:船引高等学校教員 27名
本校高等部教員 14名
今年度8月には「教科指導」をテーマにして、初めての合同研修会を実施しました。2回目となる今回は、それぞれが日頃感じている生徒指導上の難しさについて意見交換をしました。生徒理解や効果的な指導・支援の仕方について様々な意見が出され、両校の教員からは「有意義な時間だった」「話し足りないと感じるくらいだった」などの感想が聞かれました。
開会式の中で、船引高等学校猪狩校長からは「この研修会を生かして両校の教員がさらに交流を深めてほしい」「高等学校と特別支援学校が校舎を共にしている環境を大いに生かしてほしい」とのお言葉をいただきました。今後も、お互いの専門性を生かして、日常的に連携し合える関係を目指していきたいと思います。
<1月19日(木)食育の日 食物繊維たっぷりメニュー>
献立:ごはん、牛乳、あつやきたまご、もやしとハムの酢の物、さつまいも入り豚汁、みかんゼリー
食物繊維は、人間の消化酵素では消化できない成分で、エネルギーにはなりませんが体に良い働きがあります。まず、腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。他にもコレステロールの吸収を妨げ、血糖値の急激な上昇を抑えるため、生活習慣病を防ぐ大切な役割があることがわかり、今では第6の栄養素と呼ばれるまで大切な成分となっています。また、食物繊維は植物性の食品に多く含まれています。玄米やライ麦パン、そばなどの穀物や様々な豆類、ごぼうなどの根菜、ほうれん草などの野菜類、しいたけやしめじなどのきのこ類、さつまいもや里芋などの芋類、干し柿やレーズンなどの果物に多く含まれるのが特徴です。今回のさつまいも入り豚汁は、さつまいも、しめじ、大根など食物繊維が豊富に含まれている食べ物が使われています。
<1月24日(火)学校給食週間献立 福島県の郷土食>
献立:いかにんじんごはん、牛乳、チキンカツ、花野菜サラダ、ざきざく汁、りんご
今回の献立は、福島県の郷土料理を取り入れました。「いかにんじん」は福島県北部の郷土料理で、昔は年末年始に食べられていたようです。そんないかにんじんを混ぜご飯にアレンジしました。「ざくざく汁」は、郷土料理で古くから作られてきました。「ざくざく」という名前は、材料をザクザク切って煮込んだからとか、黄金がザクザクたまるようにとの縁起を担いだ名前だともいわれています。
<1月26日(木)学校給食週間献立 福島県の食材を使った献立>
献立:ごはん、牛乳、青じそ入りとりつくね、がんもの五目煮、なめこのみそ汁、りんごゼリー
今回の献立には、福島県内で取れた食べ物をたくさん使っています。青じそ入り鶏つくねの鶏肉、がんもの五目煮の大根、なめこのみそ汁のネギ、なめこ、豆腐の材料の大豆、りんごゼリーのりんごが福島県の食材になります。福島県産の食材を食べてこの冬も元気に乗り切りましょう。
1月24日(火)から30日(月)は全国学校給食週間です。
給食の始まりは、明治22年山形県鶴岡市の私立忠愛小学校で行われたといわれています。この時の献立は、おにぎり、塩鮭、菜の花のつけものだったようです。貧しくて生活に困っている子どもたちを対象に無償で出されたものでした。現在は子どもたちの健康の増進や体位の向上、食育など考え提供されています。
食育の日食物繊維たっぷりメニュー 福島の郷土食 福島県の食材を使ったメニュー
今年度も昨年度に引き続き、「児童生徒の学びを深める授業づくり~伝える力を培うために~」というテーマで、「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力の育成をメインに、自立活動の視点を取り入れた授業作りについて研修を進めてきました。今年度は、授業の評価だけでなく、単元評価を行うことで、児童生徒がその単元を通して何ができるようになったのかを明らかにしました。
1月30日(月)に開催された「現職教育全体報告会」では、それぞれのグループで実践した研究授業の紹介と、伝える力(思考力・判断力・表現力等)について、単元を通してどのような成果と課題があったかを中心に報告を行いました。
また、校長先生からは、今年度の研修の成果と、今後期待することについて指導・助言をいただきました。
今年度の成果を生かし、今後の教育実践につなげていきたいと思います。
【献立の部】
『最優秀賞』『絶対一度は食べてみたいで賞』(校長) 高等部3年1組 鈴木 美咲
『彩りがきれいで賞』(給食主任) 小学部4年2組 北見 唯
『バランスがイイ!!で賞』(小山教頭) 高等部2年2組 佐藤 翔太
【一品の部】
『暑さに勝つ!で賞』(食育コーディネーター)ナスとモロッコいんげんのポン酢炒め
中学部2年2組 佐久間 祥太
『手早くできるで賞』(栄養士)ピーマンのツナあえ 中学部3年1組 小松 彩姫
『手早くできるで賞』(栄養士)むげんもやし 小学部5年2組 髙橋 朋希
『たべてみたいで賞』(佐々木教頭)追いチーズトッポギ 高等部1年1組 中野 琉生
『秋の味覚楽しみま賞』(高等部家庭科)まるごとサツマイモのみそバター炊き込みご飯
高等部3年1組 遠藤 智美
高等部は22日、小・中学部は12月23日の2学期終業式終了後、表彰式を行いました。
生徒たちの考えたメニューは2学期の給食で登場し、作り方や材料、味などへの関心を持つきっかけにもなりました。ご家族の方のご協力にも感謝しております。今後も、栄養たっぷりのおいしい給食を目指していきたいと思います。
『最優秀賞』『絶対一度は食べたいで賞』
小学部は『「伝えたい」気持ちを育て、伝える手段や相手を広げる授業づくり』をテーマに、研修を行っています。「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力を育むための「しかけ」を盛り込んでいくことで児童の「伝えたい」という気持ちを高めるとともに、様々な伝え方を経験することで伝わる喜びや楽しさを体験できる、という構想のもと、授業を設定しました。
【教科等名】 体育
【単元名】 機械・器具を使っての遊び(マット・跳び箱運動遊び)
【単元目標】 ※クラスシート参照
クラスシートプラン(小学部低学年).pdf
【各教科の「見方・考え方」を働かせるための「しかけ」の例】(本時)
しかけ① 動きのイメージをつかみやすくするために、動物の動きや身近な分かりやすい動きに例えて、絵カードで提示する。
しかけ② 動きに応じたオノマトペを用いて言葉の支援をする。
【本時の目標とそれに対する評価】
<目標>教師と一緒に、跳び箱のまたぎ乗りができる。[知識・技能]
<評価>・正しい位置に手をつき、教師の言葉掛けでできていた。
<目標>マットや跳び箱を使った運動を通して、楽しいことを笑顔や教師とタッチで表現することができる。[思考力・表現力・判断力等]
<評価>・笑顔が見られた。満足感や自信が読み取れた。教師とのタッチができていた。
<目標>自分の気持ちを絵カードで表現することができる。[思考力・表現力・判断力等]
<評価>・「楽しかった」カードを選択していた。
<目標>「笛の合図でスタートする」や「座って待つ」の約束を守り、楽しく運動をしようとしている。[主体的に学習に取り組む態度]
<評価>・合図を聞いてスタートしていた。
・順番まで一人で待つ姿が見られた。
【今後の課題】
◎目標を1段階から2段階へ上げることを検討していく。動きの種類に関しては不十分なところもあるので、体を支える動きやいろいろな転がり方、登り降り等に取り組む。
【自立の視点について】
≪コミュニケーション≫
・絵カードと経験(動き)の一致を図る。
・絵カード、指さし、発声、文字等様々な手段を用いて気持ちを伝える、伝わる経験を増やしていく。
【指導助言】
〇活動の流れ、視覚的支援、TTの連携、場の設定が工夫されよくできていた。準備運動で動画を見せるのが効果的だったので、振り返り場面でも録画した自分の動きを見せるなど、さらにICTを活用できると良い。
〇体育として、身体を十分に動かしてほしい。またぎ乗りは開脚跳びの前段階であるように、一つ一つの動きが今後どのように発展するかも念頭において取り組んでほしい。
中学部は『自分の考えや思いをもち、伝えあいながら考えを広げ、活用することができる授業づくり』をテーマに、研修を行っています。相手とのやり取りの中で、自ら考え、気付いたことなどを表現する経験を積むことで、伝える方法の理解や伝え方の技能の獲得、向上、定着につながるのではないか、という仮説のもと、授業を設定しました。
【教科等名】 生活単元学習(理科、国語)
【単元名】 磁石の性質
【単元目標】 ※クラスシート参照
01 クラスシートプラン(合わせた指導).pdf
【各教科の「見方・考え方」を働かせるための「しかけ」の例】(本時)
しかけ① 選択肢を提示し、自分の考えを相手に伝えやすくする。
しかけ② 磁石等を操作する時間を十分に確保するとともに、身近な素材を使って予想を立てやすくする。
しかけ③ 友だちの考えを教師が復唱して伝え、考えを共有したり、様々な意見があることに気付いたりできるようにする。
しかけ④ 学びを可視化して提示する。予想が正解にならなくても、「予想と違ったけど、分かった。」という感覚を身に付けることができるようにする。
【本時の目標とそれに対する評価】※本時は理科の目標を設定
<目標>磁石は離れていても物を動かすかを調べて記録し、磁石の力は物を挟んでも働くことが分かる。[知識及び技能]
生徒の学びの姿:実験結果を記録に取っていた。
<目標>実験を通して気付いたことを発表したり、友だちの意見を聞いて考えたりすることができる。[思考力・判断力。表現力等]
生徒の学びの姿:実験の意図を理解し、シールを貼ることで自分の意見を伝えていた。友だちの意見を聞いて参考にしたかどうかは見取れなかった。
<目標>自分なりの根拠をもって予想を立て、進んでいろいろなものに磁石をつけて調べようとする。[主体的に学習に取り組む態度]
生徒の学びの姿:進んで行動することは難しい様子だったが、いろいろなものに磁石をつけて調べようとしていた。何を根拠に予想していたかは、判断が難しい。
【今後の課題等】
◎磁石についての学習の積み重ねが必要ではないか。生徒の疑問を受けて、発展させた実験に取り組んでも良い。
◎全体で確認する前に、予想や結果について友だちとペアで確認することで、自分の考えを広げたり深めたりすることができるのではないか。
【自立の視点】
≪対人関係の形成≫
・自ら発言者に注意を向けることが難しい場合は、個別に言葉掛けを行い、注意を向けるようにしてから話すようにする。
≪コミュニケーション≫
・選択肢を提示しつつ、教師とのやり取りを通して、自分の考えを表現できるようにする。
校内研修を通して、より質の高い授業実践を目指していきます。
高等部は「進路実現につながる生徒の『伝える力』を培うための授業づくり」をテーマに、研修を行っています。 今回は発表場面で緊張のみられる生徒に対して、安定した気持ちで活動に取り組めるように 自立の視点に配慮した授業を設定しました。
【教科等名】 総合的な探求の時間
【単元名】 「修学旅行へ行こう」
【単元目標】 ※クラスシート参照
01 クラスシートプラン(高類Ⅱ総合).pdf
【本時の目標とそれに対する評価】
<目標>体験したことを整理し、USJのおすすめアトラクションや食事について、自分の言葉で表現することができる。 [思考力、判断力、表現力]
≪対象生徒の学びの姿≫前時に教師が引き出した言葉を、付箋の中から選んで書いていた。 思い出そうとする姿が見られた。
<目標>USJに関する学習に主体的に取り組み、自分の気持ちや考えを相手に分かるように伝えようとしている。 [主体的に学習に取り組む態度]
≪対象生徒の学びの姿≫自分で書いた文章をいつもよりすらすらと読んでいた。 声の大きさや速さも適切だった。 「てきをたおす」という文のあとに「ところが楽しかったです。」と自分の言葉を付け加えて発表していた。
【今後の課題等】
◎発問や問いかけの工夫が必要。 答えが限定しないように、本人の言葉が出るのを待つことが必要。
◎語彙は多い生徒なので、緊張しない状態で話すことができるように今後も経験を積み重ねる。
【自立の視点】
≪心理的安定・環境の把握・コミュニケーション≫
・間違えることに抵抗感があるようなので、「間違えてもいい」という安心できる環境を作っていく。
・自己肯定感を高めることができるように、具体的に褒めていく。
・「音声で話して文字に変換」や「記憶の保持のためにメモ機能を使う」等、ICTを活用し、得意なことを伸ばし、苦手なことを補えると良い。
校内研修を通して、より質の高い授業実践を目指していきます。